DX・自動化

2025/11/05

【kintone vs スクラッチ開発】社内システム開発で失敗しないための、正しい選び方と移行タイミング

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【kintone vs ...

Note

多くの企業では業務が特殊だという理由から、スクラッチ開発を前提に考えている会社が多いようです。 本記事では、どのような場合にkintone(キントーン)のようなノーコードツールを選ぶべきなのか、そして逆にスクラッチ開発を検討すべきなのはどんな時なのか。最適な選択基準と移行タイミングについて解説していきます。

この記事の対象者

本記事は以下のような方を想定して作成しています。

  • 社内システム(業務管理、承認フロー、データ管理など)の構築を検討している

  • 予算は500万円〜1500万円程度を想定

  • 現在はスプレッドシートや紙ベースで業務を管理している

  • DXプロジェクトとして、アナログからデジタルへの移行を目指している

  • システム開発の知識はないが、業務効率化への意欲は高い

用語解説:

  • スクラッチ開発:ゼロからプログラミングしてシステムを構築する方法。自由度は高いが、開発期間とコストがかかる

  • インフラ環境:システムを動かすためのサーバーやネットワークなどの基盤のこと

kintoneを選択する理由

kintone(キントーン)とは、ノーコード・ローコードで現場の業務にフィットする業務システムがつくれるサービスです。1アカウントあたり月額1,000円から利用することができ、最低契約数10アカウントのため、毎月1万円でシステムを構築することが可能です。

kintone公式サイト

では、業務システムにおいて、kintoneをおすすめする理由を3つご紹介します。

その1:カスタマイズの可能性が無限大

kintone最大の特徴は、JavaScriptでカスタマイズができること。外部システムとのデータ連携や自動通知を実現することも可能です。

「kintoneってノーコードでしょ?」と思われるかもしれませんが、例えば、kintoneで構築された標準画面をすべて非表示にして、自作したデザインを表示することもできるのです。

標準画面を非表示にして、Reactで構築したカンバンUIを自作したタスク管理アプリ

できること:

  • kintoneからSlackやチャットワークへの自動通知

  • 生成AIとの連携(ChatGPTなどのAPIを呼び出して、データ分析や文章生成)

  • 外部のデータベースやシステムとの連携

  • 独自の計算ロジックや承認フローの実装

  • PDFの自動生成や帳票出力

    など

つまり、特殊な業務によってシステムをカスタマイズする必要があるケースにおいても、JavaScriptを活用することで、「kintoneの基盤」を使いながら実質的にはスクラッチ開発に近いことができます

その2:インフラ環境・データベースの構築が不要

スクラッチ開発において、インフラ環境(AWSやGoogle Cloudなど)の構築やデータベースの設計・構築は必ず必要な工程です。

これらの作業には、インフラエンジニアの専門知識が必要ですが、インフラエンジニアは希少性が高く、その分高額な費用が発生します。さらに、システム稼働後も継続的に保守対応が必要となり、システムを利用するための固定費が発生します。

kintoneの場合はシステム基盤やデータベースの仕組みはすべてデフォルトで完備されています。契約をした日からすぐにアプリケーション開発が可能で、インフラの保守管理はサイボウズ社が行ってくれます。スクラッチ開発の場合は、予算1,000万円のうちインフラ構築と初期保守で200〜300万円が必要になることを考えると、この差は大きいです。

その3:システム導入後は業務が変わる

DXプロジェクトにおいて見落とされがちなのが、「デジタル化したら終わり」ではないという点です。

特にスプレッドシートや紙で管理していた業務をデジタル化すると、使い始めてから「ここをこうしたい」という改善要望が次々と出てきます。実際に使ってみないと見えない課題は必ず出てくるものです。

スクラッチ開発の場合:1つの修正に数週間〜数ヶ月、費用も数十万円〜数百万円かかってしまいます。結果的に「使いにくいけど我慢して使う」システムになりがちです。

kintoneの場合:画面や項目の追加・変更が数時間〜数日で可能です。費用も数万円〜数十万円程度に抑えられるため、利用者の声を聞きながらスピーディに改善できます。

1〜2年ほどkintoneで運用しながら改善を重ね、業務が落ち着いたタイミングでスクラッチ開発に移行する。このアプローチなら、本当に必要なシステムを、トータルコストを抑えて構築できます。

スクラッチ開発が向いているケース

kintoneが優れている点を説明してきましたが、すべてのケースでkintoneが最適というわけではありません。以下のような場合は、スクラッチ開発が向いています。

その1:膨大なデータを扱うシステム

公式を確認すると、kintoneは100万レコード(データの件数)までは動作確認ができていると記載されています。しかし、一覧画面で20個以上の項目(列)を表示している場合、5万レコードを超えたくらいから画面の表示に数秒のローディング時間が発生するようになった事例がありました。

kintone制限値一覧

社内システムとはいえ、画面を遷移するたびに数秒待たされるのはストレスになります。すでに大量のデータがある場合や、1年で数万件のデータになることが予想される場合は、データ量に応じたサイズのインフラを構築し、スクラッチ開発で適切なデータベース設計を行うことをおすすめします。

その2:顧客が利用するシステム

「取引先向けのマイページ」のような社外の顧客もアクセスするようなシステムの場合、そのシステムのユーザビリティやデザインが会社の顔となります。

kintoneはデザインパーツが少し古く、UIの作り込みはできません。完全にオリジナルのデザインにするには、大幅なカスタマイズが必要となります。

また、外部ユーザーのログイン機能を実現するには「Kviewer(ケイビューワー)」という関連サービスが必要になり、構成が複雑になるため、ユーザー認証の仕組みをシンプルかつ堅牢に構築できるスクラッチ開発をおすすめします。

※社内システムをkintoneで構築し、ユーザー画面をスクラッチ開発するようなハイブリットな構成で構築することも可能です。

さいごに

業務システムの導入において大切なのは、目的と状況に応じた最適な選択をすることです。

スクラッチ開発を前提に開発会社を選定するのではなく、kintoneのようなサービスを活用してスクラップ&ビルドを繰り返し、業務改善が落ち着いてきたタイミングでスクラッチ開発に移行する選択肢もぜひご検討ください。

スパプラでは、kintoneのフルカスタマイズパッケージ「デジプラDX」を展開しています。kintoneでバックエンド機能を構築し、フロントエンドの画面デザインやデータ同期処理はプログラミングで自由に設計できるため、完全オーダーメイドの自社システムや管理画面を手頃な価格で実現できます。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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