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2025/11/13

【初心者向け】Google Apps Script(GAS)の使い方を画像付きで解説

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Note

Google Apps Script(GAS)は、Googleが提供するプログラミング環境で、スプレッドシートやGmailなどのGoogle Workspaceサービスを自動化できるツールです。
「プログラミングは難しそう」と感じる方も多いかもしれませんが、GASは比較的簡単に始められ、業務の効率化に大きく貢献します。
本記事では、プログラミング経験がない非エンジニアの方でも理解できるよう、GASの基本操作を画像付きで解説します。

GASとは

Googleが提供する無料のプログラム実行基盤です。JavaScriptで動作し、GmailやGoogleスプレッドシート、Googleドキュメントなど、Google Workspaceの各サービスを連携・操作することが可能です。

GASホーム画面

GASで操作できるGoogleが提供するサービス

  • Gmail

  • Googleドキュメント

  • Googleスプレッドシート

  • Googleスライド

  • Googleフォーム

  • Googleサイト

  • Googleカレンダー

  • Googleマップ

  • Google翻訳

  • Googleドライブ

連携可能な外部サービス

Googleのサービス以外にも、APIを公開している様々な外部サービスを扱うことができます。

  • Slack、Chatworks、LINE、Teams

  • GitHub

  • Salesforce、kintone

  • ChatGPT、Claude、Gemini

  • Dify

活用例

GASの活用例としては、以下のようなものがあります。

  • 特定のメールに対してGmailで自動返信

  • Googleカレンダーを操作

  • kintoneのデータをもとに見積書を自動作成

  • Githubからissue一覧を取得して上書き更新

  • 未完了タスクをSlackに通知

  • URLリストからWebサイトのアクセス可否を調査

  • スプレッドシートのデータからChatGPTを実行し、別シートに記録

アイデア次第で、さまざまな作業が自動化できます。

基本操作

画面解説

①ファイル名の編集

クリックするとファイル名を編集することが可能です。

②サイドメニュー

マウスをかざすとメニューが表示されます。

  • 概要:エラー率や実行数など、プロジェクトの概要が確認できます。

  • エディタ:プログラムを記述・編集する画面です。プログラムの作成や修正を行います。

  • プロジェクト履歴:プロジェクトの変更履歴を確認できます。過去のバージョンに戻すことも可能です。

  • トリガー:プログラムを自動実行するタイミングを設定できます。時間指定やスプレッドシート起動時などの条件を設定します。

  • 実行数:関数の実行回数やエラー発生状況などの統計情報を確認できます。

  • プロジェクト設定:タイムゾーンやスクリプトプロパティなど、プロジェクト全体の設定を行います。

中でもよく利用する「エディタ」「トリガー」「実行数」の3つのメニューについて解説します。

エディタ

エディタ画面は、以下の要素で構成されています。

①保存ボタン

コードの変更内容を保存します。ショートカットキー(Ctrl+S または Cmd+S)でも保存可能です。

②実行ボタン

③で選択している関数を実行します。初回実行時は権限の承認が必要です。

③関数選択ドロップダウン

実行したい関数を選択できます。複数の関数がある場合、ここから選択して実行します。

④実行ログボタン

プログラムの実行結果やエラーが起きたときの原因を調べるのに役立ちます。この例では、画面下部に「Hello」というメッセージが正常に出力されていることが確認できます。

トリガー

トリガーは、プログラムを自動実行するための設定画面です。「毎日午前9時に実行」「スプレッドシートを開いたときに実行」のようなプログラム実行の自動化設定ができます。

右下の「トリガーを追加」ボタンをクリックすると、設定ダイアログが表示されます。

①実行する関数を選択

自動実行したい関数名を選択します。この例では「myFunction」が選択されています。複数の関数がある場合は、ドロップダウンから選択できます。

②イベントのソースを選択

トリガーの種類を選択します。主な選択肢は以下の通りです。

  • 時間主導型:指定した時間に自動実行

  • スプレッドシートから:スプレッドシートの操作をきっかけに実行

  • フォームから:Googleフォームの送信時に実行

  • カレンダーから:Googleカレンダーの予定更新時に実行

③時間ベースのトリガーのタイプを選択

「時間主導型」を選択した場合に表示されます。実行のタイミングを細かく設定できます。

  • 特定の日時:1回だけ実行(例:2025年12月25日 9:00)

  • 分ベースのタイマー:数分おきに実行(例:15分ごと)

  • 時間ベースのタイマー:1時間ごとに実行

  • 日付ベースのタイマー:毎日決まった時間に実行

  • 週ベースのタイマー:毎週決まった曜日・時間に実行

  • 月ベースのタイマー:毎月決まった日時に実行

④時間の間隔を選択(時間)

実行する時間帯や間隔を指定します。この例では「1時間おき」となっていますが、日付ベースの場合は「午前0時~1時」「午前8時~9時」のような選択肢が表示されます。

⑤設定の保存

すべての項目を設定したら、右下の「保存」ボタンをクリックします。トリガーが正常に設定されると、トリガー一覧画面に表示されます。

実行数

実行数画面では、プログラムの実行履歴と結果を確認できます。主にエラーが発生した場合の原因調査に活用します。

プログラムを外部公開

デプロイ

デプロイは、作成したGASプログラムを他の人が使えるようにしたり、外部から呼び出せるようにする機能です。画面右上の「デプロイ」ボタンをクリックすると、デプロイの種類を選択するダイアログが表示されます。

デプロイの種類

デプロイには4つの種類があります。用途に応じて選択してください。

ウェブアプリ

GASで作成したプログラムをWebページとして公開します。HTMLファイルと組み合わせることで、Webアプリケーションを作成できます。

使用例

  • 社内向けの業務ツールをWebアプリとして公開

  • フォーム送信後の自動処理ページ

  • データ入力・表示用のWebインターフェース

実行可能API

外部のプログラムからGASの関数を呼び出せるようにします。API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)として機能するため、kintoneのボタンをクリックした時にGASプログラムを実行するような処理を実現できます。

使用例

  • 他のシステムからGASの関数を実行

  • モバイルアプリからスプレッドシートのデータを操作

  • 外部サービスとの連携

アドオン

GoogleスプレッドシートやGoogleドキュメントに追加できる拡張機能を作成します。Chrome ウェブストアで公開することも可能です。上級者向けの機能となります。

使用例

  • スプレッドシート用の独自関数を追加

  • Googleドキュメントに特殊な編集機能を追加

  • 社内で使う業務効率化ツール

ライブラリ

作成したGASのコードを、他のGASプロジェクトから利用できるライブラリとして公開します。上級者向けの機能となります。

使用例

  • よく使う処理をライブラリ化して再利用

  • チーム内で共通の関数を共有

  • 汎用的な機能を複数のプロジェクトで使用

注意点

アクセス権限の設定

デプロイする際は、誰がアクセスできるかを慎重に設定してください。

  • 自分のみ

  • 組織内のユーザー

  • すべてのユーザー(一般公開)

バージョン管理

デプロイ後にコードを修正した場合、再度デプロイが必要です。バージョンを管理することで、以前の状態に戻すことも可能です。上級者向けの機能となります。

セキュリティ

ウェブアプリや実行可能APIを活用して外部に公開する場合は、プログラム内に機密情報(APIなど)が含まれていないか十分に確認してください。

GASプロジェクトの2つの作成方法

GASプロジェクトを作成する方法は2つあります。どちらを選ぶべきか、違いを理解しておきましょう。

方法1:Google各種サービスから作成する

スプレッドシートやGoogleスライドなどのメニューから「拡張機能」→「Apps Script」で作成する方法です。

特徴

この方法で作成したGASプロジェクトは、そのスプレッドシートと紐づいた状態になります。

こんなときに使う

  • スプレッドシートが編集されたときに自動でプログラムを実行したい

  • スプレッドシートを開いたときに処理を実行したい

  • 特定のスプレッドシートのデータだけを操作したい

  • スプレッドシートにカスタムメニューを追加したい

具体例

  • 在庫管理表で、在庫数が10以下になったら自動でメール通知

  • 営業日報を開いたときに、前日のデータを自動で取得

  • 勤怠管理表で、退勤時刻が入力されたら自動で労働時間を計算

方法2:GASホーム画面から作成する

Google Apps Scriptのホーム画面から「新しいプロジェクト」をクリックして作成する方法です。

特徴

この方法で作成したGASプロジェクトは、特定のスプレッドシートに紐づかない独立した状態になります。

こんなときに使う

  • SlackやkintoneなどのGoogle以外のサービスを操作したい

  • 複数のスプレッドシートを横断して処理したい

  • 外部サービスからGASのプログラムを呼び出したい

  • 定期的にデータを収集・加工する処理を実行したい

具体例

  • kintoneの「見積書作成」ボタンをクリックしたら、GASでPDFを自動生成

  • 毎朝9時に複数のスプレッドシートからデータを集計してSlackに通知

  • 外部APIから取得したデータを、複数のスプレッドシートに振り分ける

  • Gmailで受信したメールの添付ファイルを自動でGoogleドライブに保存

どちらを選べばいい?

判断基準は以下の通りです。

スプレッドシートから作成する場合

そのスプレッドシートの操作が起点になるプログラムを作るとき

GASホームから作成する場合

→ それ以外のすべてのケース(外部サービス連携、複数ファイル操作、定期実行など)

迷ったときは、GASホームから作成しておけば問題ありません。後から必要に応じてプログラム内でスプレッドシートと紐づけることもできます。

まとめ

GASは、Googleアカウントがあれば無料で利用でき、スプレッドシートやGmailなどの自動化から、Slackやkintoneなどの外部サービス連携まで幅広く活用できます。

まずは生成AIを活用してサンプルコードを出力してもらい、実際に試して「エディタ」「トリガー」「実行数」の3つの基本画面に慣れることから始めましょう。

GASは最初は難しく感じるかもしれませんが、基本を押さえれば日々の業務を大幅に効率化できる強力なツールです。少しずつカスタマイズしながら、業務の自動化に挑戦してみてください。

まずは、お気軽に相談ください

「GASで自動化したいけど、自分では難しそう」とお考えの方は、スパプラにご相談ください。業務内容をヒアリングし、最適な自動化の仕組みをご提案します。

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